当店ではお茶道具に付随する組紐類を製作しております。 たくさんの道具類に必要な組紐は多岐にわたり、細密に申し上げると相当種類に及びますが、 このページではお仕覆に使う締緒、袋物や懐紙入に使うかがり糸、そして、茶籠に仕込む茶巾筒、茶筅筒、茶壷などに仕立てる七宝網をご案内させていただきます。
「仕覆」とは茶入や茶碗、香盒などを包むための袋物のことです。一点一点大切なお道具、それぞれの大きさ、形に合わせて作られるものです。そこには必ず袋の口元を締めるために紐が必要となります。それが仕覆の締緒です。
仕覆に締緒を通す部分を作るための撚糸です。この作業を「かがる」「かがりつける」などと言うことから「かがり糸」とも呼んでいます。 仕覆の締緒には予めそれぞれに見合った長さをお付けしておりますが、巾着袋などにお使いの場合、撚糸(かがり糸)のみの販売もしています。
茶壺や振出などにかける網のことです。七宝網は仕覆と同様に一点一点、そのお道具の大きさや形に合わせて作るため、大切なお持ち物でもお預かりしなければ製作にかかることができません。